01
古材を見極める
一本ずつ状態を確認し、強さと表情を残せる柱や梁はできるだけ生かします。
RESTORATION
柱や梁に刻まれた時間を受け継ぎ、
これからの暮らしをつくります。
古民家再生は、すべてを新しくする工事ではありません。長い年月を支えてきた木を見極め、残すもの、補うもの、つくり直すものを現場で判断する仕事です。
RESTORATION
歴史ある佇まいを守りながら、構造、断熱、動線、設備を今の暮らしに合わせます。
01
一本ずつ状態を確認し、強さと表情を残せる柱や梁はできるだけ生かします。
02
傾きや傷み、接合部を調査し、建物の状態に合わせて補修・補強します。
03
急な階段や寒さ、使いにくい水まわりなど、今の生活に合わない部分を見直します。
04
建具や銘木、そこにあった道具まで、その家らしさを新しい空間へつなぎます。
SURVEY
古民家は一棟ごとに、建て方も、使われてきた材料も、傷み方も違います。
柱や梁の太さが一定でなかったり、床や壁に傾きがあったり、増改築の跡が隠れていたり。古民家は、現場で確かめなければ判断できないことが多くあります。
屋根、基礎、床下、柱梁、雨漏りや湿気、シロアリ被害などを確認し、どこまで残せるか、どこから手を入れるべきかを整理します。
STRUCTURE
古材の強さを生かしながら、傷んだ部分を補修し、必要な箇所へ新しい材料と技術を加えます。
壁や天井を解体すると、想定していなかった継ぎ手や傷みが見つかることがあります。新築とは違い、決まった方法をそのまま当てはめることはできません。
長年建物を支えてきた柱や梁を残し、傷んだ部分は交換・補修。必要に応じて耐力壁や金物などを加え、その家に合う方法で構造を整えます。
01
瓦や下地の状態を確認し、建物への負担と防水性を考えた葺き方へ見直します。
02
残せる古材は残し、欠損や腐朽がある部分を継ぎ、必要に応じて新しい材を添えます。
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柱を支える足元や床下を確認し、湿気対策とあわせて必要な補強を行います。
04
既存の構造や劣化状況に合わせ、無理のない補強方法を組み合わせます。
COMFORT
趣を残すだけでなく、これから安心して使い続けられる動線と住み心地を整えます。
急な階段を掛け替える、段差を減らす、水まわりを使いやすい位置へ移す。家族の年齢やこれからの暮らし方を聞きながら、間取りと設備を見直します。
床・壁・天井を改修する部分では、断熱材や窓も検討します。古民家らしい開放感と、冷暖房のしやすさのバランスを取りながら計画します。
INHERIT
古い木の傷や色、かつて使われていた物。
その家が重ねてきた時間を、新しい空間の魅力として生かします。
長く使われてきた梁の力強さに、自然の姿を残した変木を組み合わせ、その家だけの景色をつくります。
既存の柱梁の間へハニカム工法を取り入れ、光を通すアクリル板と組み合わせました。
建具や道具など、そこに暮らしてきた記憶を伝える物も、残し方や新しい使い方を考えます。
CURRENT PROJECT
江戸時代から受け継がれてきた古民家を、これから先も住み継げる家へ。現場で残すものを見極めながら、再生工事を進めています。
本葺き瓦の屋根を一枚ずつ撤去して葺き替え、急だった階段は安全に上り下りしやすい形へ掛け替えました。
室内では古い柱と梁を現しにし、つつじ変木や、アクリル板を組み込んだハニカム工法を採用。古民家の力強さを隠さず、新しい意匠として整えています。
PROCESS
最初からすべてを決め切らず、調査と解体で見えた状態を踏まえて、
必要な工事を確かめながら進めます。
01
建物の状態とご希望を確認し、残したい場所や材料を共有します。
02
調査結果をもとに、工事範囲と優先順位、予算を整理します。
03
見えなかった構造や傷みを確認し、必要に応じて計画を調整します。
04
古材を生かしながら構造と暮らしを整え、次の世代へつなぎます。