古いからこそ、
残せるものがある。

柱や梁に刻まれた時間を受け継ぎ、
これからの暮らしをつくります。

古民家再生は、すべてを新しくする工事ではありません。長い年月を支えてきた木を見極め、残すもの、補うもの、つくり直すものを現場で判断する仕事です。

古い柱や建具を生かして再生した住まい

RESTORATION

残すことと、直すこと。

歴史ある佇まいを守りながら、構造、断熱、動線、設備を今の暮らしに合わせます。

01

古材を見極める

一本ずつ状態を確認し、強さと表情を残せる柱や梁はできるだけ生かします。

02

構造を整える

傾きや傷み、接合部を調査し、建物の状態に合わせて補修・補強します。

03

暮らしを更新する

急な階段や寒さ、使いにくい水まわりなど、今の生活に合わない部分を見直します。

04

面影を受け継ぐ

建具や銘木、そこにあった道具まで、その家らしさを新しい空間へつなぎます。

SURVEY

まず、家の声を聞く。

古民家は一棟ごとに、建て方も、使われてきた材料も、傷み方も違います。

築200年を超える古民家の屋根改修工事

図面だけでは、
わからないことがある。

柱や梁の太さが一定でなかったり、床や壁に傾きがあったり、増改築の跡が隠れていたり。古民家は、現場で確かめなければ判断できないことが多くあります。

屋根、基礎、床下、柱梁、雨漏りや湿気、シロアリ被害などを確認し、どこまで残せるか、どこから手を入れるべきかを整理します。

  • 構造材の状態と建物の傾き
  • 屋根・外壁からの雨水侵入
  • 床下の湿気や蟻害
  • 現在の間取りと生活動線

STRUCTURE

長く支えた骨組みを、支え直す。

古材の強さを生かしながら、傷んだ部分を補修し、必要な箇所へ新しい材料と技術を加えます。

古い梁を現しにして再生中の古民家室内

壊してみて、
初めて見える部分まで。

壁や天井を解体すると、想定していなかった継ぎ手や傷みが見つかることがあります。新築とは違い、決まった方法をそのまま当てはめることはできません。

長年建物を支えてきた柱や梁を残し、傷んだ部分は交換・補修。必要に応じて耐力壁や金物などを加え、その家に合う方法で構造を整えます。

01

屋根を軽く、確かに

瓦や下地の状態を確認し、建物への負担と防水性を考えた葺き方へ見直します。

02

柱・梁を補修

残せる古材は残し、欠損や腐朽がある部分を継ぎ、必要に応じて新しい材を添えます。

03

基礎と足元を確認

柱を支える足元や床下を確認し、湿気対策とあわせて必要な補強を行います。

04

一棟ごとに補強を考える

既存の構造や劣化状況に合わせ、無理のない補強方法を組み合わせます。

COMFORT

昔の家を、今の暮らしへ。

趣を残すだけでなく、これから安心して使い続けられる動線と住み心地を整えます。

古民家に新しく掛け替えた緩やかな階段

不便だった場所を、
使いやすくつくり直す。

急な階段を掛け替える、段差を減らす、水まわりを使いやすい位置へ移す。家族の年齢やこれからの暮らし方を聞きながら、間取りと設備を見直します。

床・壁・天井を改修する部分では、断熱材や窓も検討します。古民家らしい開放感と、冷暖房のしやすさのバランスを取りながら計画します。

  • 急な階段や室内段差の見直し
  • キッチン・浴室・トイレなどの更新
  • 生活動線に合わせた間取り変更
  • 断熱・窓・空調計画の改善

INHERIT

新しくするだけでは、生まれない表情。

古い木の傷や色、かつて使われていた物。
その家が重ねてきた時間を、新しい空間の魅力として生かします。

古民家の古材と組み合わせたつつじ変木

古材と銘木

長く使われてきた梁の力強さに、自然の姿を残した変木を組み合わせ、その家だけの景色をつくります。

古民家に組み込んだ木製ハニカムとアクリル板

古い技と新しい工夫

既存の柱梁の間へハニカム工法を取り入れ、光を通すアクリル板と組み合わせました。

築200年を超える古民家に残されていた黒電話

家の記憶を残す

建具や道具など、そこに暮らしてきた記憶を伝える物も、残し方や新しい使い方を考えます。

CURRENT PROJECT

築200年を超える、坂越の住まい。

江戸時代から受け継がれてきた古民家を、これから先も住み継げる家へ。現場で残すものを見極めながら、再生工事を進めています。

古い柱梁の間に設けたハニカム工法の間仕切り

200年の骨組みに、
これからの技術を。

本葺き瓦の屋根を一枚ずつ撤去して葺き替え、急だった階段は安全に上り下りしやすい形へ掛け替えました。

室内では古い柱と梁を現しにし、つつじ変木や、アクリル板を組み込んだハニカム工法を採用。古民家の力強さを隠さず、新しい意匠として整えています。

PROCESS

古民家再生の進め方

最初からすべてを決め切らず、調査と解体で見えた状態を踏まえて、
必要な工事を確かめながら進めます。

  1. 01

    現地調査

    建物の状態とご希望を確認し、残したい場所や材料を共有します。

  2. 02

    計画・お見積り

    調査結果をもとに、工事範囲と優先順位、予算を整理します。

  3. 03

    解体・再確認

    見えなかった構造や傷みを確認し、必要に応じて計画を調整します。

  4. 04

    補修・再生

    古材を生かしながら構造と暮らしを整え、次の世代へつなぎます。

CONSULTATION

この家を残せるか。
まずは現地で確かめます。

建物の状態やご予算、これからの使い方を伺い、再生方法を一緒に考えます。

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