Q. Q値やC値とは何ですか?
A. Q値、C値、UA値についてご説明いたします。
Q値(熱損失係数)
Q値が小さければ小さいほど、住宅の断熱性が高く、換気による熱損失の少ない家ということになります。たとえば冬に、寒くなった部屋を暖めても暖房を止めるとすぐに寒くなるならば、「Q値」が大きく熱容量の小さな住まいということを示しています。
地域によって気候条件が異なるため、次世代省エネルギー基準のQ値も地域によって異なります。
ちなみに兵庫県の基準値は2.7 W/m2Kに設定されています。
C値(相当すき間面積)
すき間の量の測定方法ですが、換気口など計画的にあけた穴を全部ふさぎ、室内の空気を送風機で強制的に外に排出します。この時に生じる気圧差と風量でC値を算出します。
値が小さいほど気密性能が優れています。
Q値と同様にC値も地域ごとに基準値があり、兵庫県は5.0cm2/m2以下に設定されています。
C値に関しては、どんなに最高の建材を使っても、腕の悪い職人が施工すると精度が低く、隙間の大きい家になってしまいます。
C値を測定することは、その家を施工した職人の腕が試されるということです。
栄建築が建てる家のC値について
専門の方に測定していただきました。
結果は0.89cm2/m2
家一棟に対しての隙間が「およそハガキ1枚分」ということになります。
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UA値(外皮平均熱貫流率)
2013年10月に施行された改正省エネルギー基準によって、断熱基準がQ値からUA値(外皮平均熱貫流率)に変わりました。建物内外温度差を1度としたときに、建物内部から外界へ逃げる単位時間あたりの熱量(換気による熱損失を除く)を、外皮等面積の合計で除した値です。
外皮とは、熱的境界になる外壁・床・天井・屋根・窓・ドアなどを指します。UA値もQ値と同様、値が小さいほど断熱性能が優れています。